鹿児島を拠点に展開する
スーパーのタイヨー。
ドラッグストアが
酒、米、生鮮などを格安で扱うようになり、
約100店のうち半数以上が赤字。
10年前、タイヨーはどん底にあり、
株価は上場当時の4分の1にまで下がり、
買収のうわさが絶えなかった。
立ち上がったのが、
それまで専業主婦だった、
2代目社長夫人の照美氏。
赤字店に
業績業務改善課の社員とともに乗り込み、
始めたのはまずトイレ掃除。
「食品を扱う店として致命的」
とサンドペーパーで
便器をひたすら磨いた。
店のスタッフたちは、
あっけにとられたが、
居心地が良くなると自ら動き始めた。
銀行からの借入金は、
2013年秋の時点で454億円。
会社の窮状を誰よりも危惧し、
一刻も早く手を打たねば、
とMBOの準備にとりかかるが、
メインバンクにも見放され、
メガバンクの支援を受け、
全株式の98%を買い戻すことができMBOをやり遂げた。
その後、
赤字に陥っている状況を
社員に包み隠さず公にすると、
緩んだ空気は吹っ飛んだ。
さらに、
これまで「おかしい」と
思っていたことを次々と改善。
2020年3月には150億円まで縮小、
6年半で約300億円の返済。
現在、
新しい業態にも挑戦していて、
超ローコストで運営。
入荷したらすぐ売場に並べ、
在庫を持たず、
運用も通常の3分の1の人員で行う。
今後、
既存店をこのタイプの店に
どんどん転換していくつもりだそう。
他には
現在は10店舗ほどで薬の売場を導入。
ディスカウント業態も宮崎地区から始めている。
ものすごいスピードで改革を進め、
まだまだ道半ばだそう。
今度どう変貌していくか楽しみである。
※MBOとは
上場を廃止して経営陣が株主から自社株式を買い取ること。
―――――
お腹の脂肪が気になるなら冷却痩身は如何ですか(・・?